靄をかけるよに
酷くひどく希死念慮に絡み取られておりまして、ここ数日は最早自分がどうあるべきかすら見失っている。こんなことになりたかったのかな。
何をしていても考えるのは早く死なねば、ああだけれども私には迎えるべき未来があるのだわ、そのループ。果てを持たぬ命題、入り口も出口も分からない、袋小路。
ピントをぶらす為に取れる手段なんて、ああ、だって正当にそれを行える人間であったならば私はそもそもこうはならなかったのではなかろうか!
何度も繰り返し、言い聞かせる。だって大丈夫でしょう、こうしている間にも春に近付いているんだよって、実家に来て何日だろうか、もうその言葉を何千回巻き戻しは再生し巻き戻したであろうか。わたしは救われるのだ、解っているんだ。
また、戻ってきたらアレをやろうコレをやろう、だから、とにかく死ぬなよって、また帰ったら会おうと言ってくれた人たちの言葉をただ鮮明に覚えている。それだけを頼みに生きているだけなのだ。
もうなんだって良い。ここから、早く、
半年間、そう、耐えればいい。たったの半年!
それが苦痛で苦痛で、紛らわすための鎮静剤のように、わたしは首を吊る方法を調べ上げる。一口一口、酒を飲む。コソコソと。
ああ!死にたくないのに!!
過去これほどまでに死にたくないと強く思ったことが果たしてあっただろうか、いや、あるわけがないのだ。
生きたいと願えば願うほど脳は痺れていく、キラキラした幾つかの言葉を取り出して眺めるたび死への渇望は深まってゆくのだ。
諦めれしまえれば、そう、全て片付く話。
全てを麻痺させるの、その訓練だと思えばいいのだ。
さあ、いつ首を括ろうか、春を迎えようか。
わたしはそれまでに、何かを為せるだろうか。