大学を休学する話

明後日、大学進学を機に始めた一人暮らしの部屋を空ける。

 

大学を選ぶ際私が拘ったのは、一人暮らしが出来るところへの進学ただその一点のみでした。つまり、県外進学。実家から、どうしてもどうしても出たかったのです。そして、それだけがあの頃のたった一つの未来への希望でした。幸せだと思ったのです。上手くいくと。

 

本来ならば、10月から大学二年の後期を送るはずだった。

二年前、どうしても母親と上手く折を付けられなかった。距離を置いたおかげでかなり自分の中で考え方が変わったこともあって、今では上手くやっていけてるよ。

 

一人暮らしを始めて、いつしか私は引きこもりになった。

どちらが先か、今となってはどうでもいいのだけれど、鬱状態を抜け出せなくなった。気付いたら時間だけ過ぎていた。

 

今の状況は、その頃に願った環境でもあるのだけれど。

うまく整理の付かない気持ちもあって。

 

 

とにかく私は岡山で親しくしてくれた人たちのことが本当に好きで、そこを離れてしまうということが不安であり、寂しくて、悲しくて、仕方がないのです。

 

たった半年、たった半年だって毎日それだけ思いながら過ごしている、馬鹿だ。

だけれども、とにかく耐えがたく寂しいんだよな。

 

それだけ好きだといえる人たちがいること、その人たちがわたしの帰りを待っていると言ってくれること、だってそんなの、私幸せじゃないか。

それなのにって、

 

ああもう、半年なんて!

 

 

取り敢えず、ただ息をするだけでも時間は過ぎますので、辛くても耐えしのぎます。

煙が目に染みても、暗くても夜は明ける