夏果て/大森靖子


夏果て/大森靖子ちゃん

自己解釈です悪しからず。





"帰れないってわかってた
でもみんなの遊びじゃ退屈で"


子ども、確信犯で着いて行ってますね。 殺される、犯される… 兎も角'今までのままの私'では 帰れない。

靖子ちゃんの テーマで頻繁にある風俗感があると思った。 退屈。退屈で退屈で刺激が知りたくて、風俗堕ち。すぐ戻れるって思ってる、違う。抜け出せなくなるって分かってた。



"仄かなひかりで時々目覚め
照らされた身体がだらしなく
いちばんかわいいときの私は
どうやっていたんだっけな"


おっさんを見てるのかな… 逃げるつもりも(手段も)無い。 諦めてるから。自業自得だ、って

'可愛い時の私'。 みんなの遊びに退屈なんて覚えなくて、無邪気でキラキラ遊んでいられた頃。 子どもなのに子どもじゃ無い。ずっと子どもでは居られないから。  照らされた身体がだらしないのは、心が年老いた女の子も、身体が年老いたおっさんも同じ…



"夏バテ 夏の果て
だらしない幸せは
本物の子供が無邪気に壊すよ"


何もしなくても享受出来る日常。これからも浸かっていられた筈の日常。幸せ。 だらしない。

おっさんの無邪気な子ども心(欲しいから持って帰りたい、自分の物にしたい、(から、殺す。))、女の子の煌めき 刺激を欲してしまった心。

刺激、非日常。あのまま何もしなくても、日常は淡々と続いた筈なのにね。


"私は何も思い出さずに
目の前の恋をする"


つらくなる… おっさんを求めてるのね。非日常。

風俗、非日常、刺激、堕落、分かる、分かりたく無い、普通で居たかった、普通じゃつまらなかった。 思い出さない。



"殺されるときに流れてた音楽
時は止まらずに連々と
さいごの言葉 さいごのごはん
噛みしめる暇はない"


音楽、ごはん。

ごはんって単語、すごく幼児性がある。なのに音楽を気にしてる。殺されること分かってる。でも、分かってたから。分かってた。

これは望んだ幸せなの、って



"夏バテ 夏の果て
くたびれた夏のはしっこを
君の匂いにむせて
ついにほどいた"


殺しましたね。 夏果てました。

キラキラした夏は、もう終わり。おっさんの無邪気な欲望も、女の子の非日常への憧れも、夏が終わったの。もう、おしまい。



"殺した時のさいごの柔らかさ
俺は絶対に悪くない
正しい息をしたかっただけ
君もきっと同じだろ"


俺は'絶対に'悪くない。→幼児性。

正しい息をしたかった'だけ' おっさんも女の子がこれを望んでたって信じてる。そう、違わない。分かってたから。

正しい息。 したいことをするの。間違ってるもんか。知るか。 生きたいように生きるの。誰にも邪魔させない。

風俗堕ち、さっきから推してる視点。 アンダーグラウンドの世界も、分かってるんだよね…。 望んで来たんだろって、 絶対に嫌なら、そんな

ことするわけないって。

「違う!こんなことしたく無かった!仕方なかったのよ…」っていくら泣いても無駄よ。 分かっているんだから、認めた方が楽なの。

あなたの見たかった世界が見れたね、って。うんって言えばいい。

したいように、生きるの。



"一年振りの夏なのに
君の裸を眺める夢をみて
冷凍庫に転がる頭にKissして
涼しい昼下がり"




終わります!