半年間、休学し、実家へ送還され、労働に身を置いた。3月、晴れて出所だ。昨年9月。刑に服し始めてから、いつだってずっと暗くても夜は明けると繰り返し繰り返し口遊み続けてきた。冬はいつか春になる、蕾は芽吹くと、そんな古典詩的なものを信じることにな…
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